日本画家 南正文 作品展「よろこびの種を」
京都万華鏡ミュージアム特別企画展 もういちど会いたい
― 口で描いた日本画の世界 ―
日本画家・南正文(1951–2012)は、幼少期の事故により両腕を失いながらも、筆を口にくわえて描くという独自の技法で、日本画の世界に挑み続けました。
その静謐であたたかみのある作品は、観る人の心にやさしく寄り添い、”よろこびの種”をそっと届けてくれます。
このたび、京都の中心部・烏丸御池にある「京都万華鏡ミュージアム」にて、作品展「よろこびの種を」を開催いたします。
どうぞ心穏やかなひとときをお過ごしください。
開催概要
会期:令和7年(2025年)5月28日(水)〜6月8日(日) ※ 月曜日休館
時間:10:00〜18:00 (8日は15:00まで)
会場:京都万華鏡ミュージアム アートギャラリー
所在地:〒604-8184 京都府京都市中京区曇華院前町706-3
入場料:無料
※開催時間や会期中の休館日等は変更になる場合がございます。
ご来館前に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。
アクセス
【地下鉄】
京都市営地下鉄「烏丸御池駅」(出口3-1, 3-2)より徒歩約3分
【阪急電車】
「烏丸駅」より徒歩約10分
【市バス】
「烏丸御池」下車 徒歩約3分
【タクシー】
JR京都駅から約15分
→「東洞院通(ひがしのとういんどおり)と姉小路通(あねやこうじどおり)の角を少し東へ」とお伝えください。
主催
一般社団法人 南正文よろこびの種を
本展覧会が、日常のなかに小さな「よろこびの種」を見つけるきっかけとなれば幸いです。
皆さまのご来場を、心よりお待ち申し上げております。
日本画家 南正文|作家プロフィール
1951年9月大阪府堺市生まれ。
小学3年生の春休みの最後の日、父が経営する木工所で、機械のベルトに巻き込まれて両腕を切断する事故にあう。
怪我のため、2年遅れて養護学校へ4年生から入学し、勉学と生活訓練に励む。
中学2年生の時、口筆画家 大石 順教尼の最後の弟子となり、口に筆をくわえ毛筆と日本画に取り組む。
1967年、堺市展に初出品し、入選。以降、毎年公募展で入選、受賞を繰り返す。
1975年、口と足で描く芸術家協会(当時の世界身体障害芸術家協会)会員となる。
日本画家として、また協会会員として絵画の制作、個展を中心とした活動を続けながら、全国の少年院、寺院小学校、刑務所などを訪れての講演活動や、タイの里親制度に対する支援、ネパールでの小学校建設などを行う。
2012年12月、永眠。生涯で、約900点もの絵画を制作した。
生前、最後の展覧会が2012年12月、この万華鏡ミュージアムで開催された。