お知らせ

両手の自由を失った世界の画家たちが創り上げる絵画の世界
「絵画展 口と足で表現する世界の芸術家たち」を埼玉県さいたま市で開催
~障がいを超えた芸術の力を体感~

口と足で描く芸術家協会(以下MFPA)所属の、世界の口と足で描く画家たちが描いた絵画作品を展示する絵画展を、三菱電機ビルソリューションズ株式会社様(以下敬称略)主催により、2025年1月17日(金)・18日(土)の2日間、埼玉県さいたま市の「シーノ大宮ノースウィング」にて開催いたします。
本絵画展は、両手の自由を失った世界中の画家たちが口や足で描いた絵画を通じて、障がいを超えた感動を共有することを目的としています。
会場では、MFPA所属の画家、古小路浩典による口で絵を描く実演も実施されます。

絵画展にて実演中の口で描く画家 古小路 浩典 (東京都在住)

絵画展にて実演中の口で描く画家 古小路 浩典 (東京都在住)

【開催概要】

名称:
「絵画展 口と足で表現する世界の芸術家たち」
日時:
2025年1月17日(金)~18日(土) 10:00~18:00(最終日は16:00まで)
入場:
入場無料
場所:
シーノ大宮ノースウィング 1階・2階 (埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-10-16)
展示数:
41点
実演:
古小路浩典による実演 (1月18日(土)11:00~15:00予定、体調により変更の可能性あり)
主催:
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
協力:
NBF・シーノ大宮ノースウィング
協賛:
口と足で描く芸術家協会

絵画展の目的と見どころ

本展は、障がい者の自立のために設立されたMFPAの画家たちが描く作品を通じ、障がいを持つ方々の存在やその創作の力強さを広く知っていただくことを目的としています。
展示作品には、油彩、水彩、アクリルなど多彩な技法が用いられ、国内外の画家たちの情熱が込められた41点が展示されます。

本絵画展は1992年に初めて開催されて以来、三菱電機ビルソリューションズ株式会社の従業員やその家族によるボランティア運営を通じて継続されており、これまで延べ293回の開催実績を誇ります。
来場者数は累計約827,700人にのぼり、多くの方々に障がいを超えた芸術の力をお届けしてきました。

今回の展示では、作品そのものの美しさだけでなく、創作の背景にある画家たちの努力や情熱に触れていただけます。
また、会場ではMFPA所属の古小路浩典による口で描く実演が予定されており、来場者は画家の創作過程を間近で体感できます。
古小路が口で筆を操りながら繊細かつ力強い作品を生み出す様子は、訪れる方々に深い感動と新たな気づきをもたらすことでしょう。

これまでの来場者からは「困難を乗り越えて生み出される作品に感動した」「自分の可能性を再発見できた」などの声が寄せられており、本展が個々の生活や人生にポジティブな影響を与えていることが伺えます。
本展を通じ、障がい者への理解と共感を深め、共生社会の実現に向けた新たな一歩を皆さまとともに踏み出せることを願っています。

古小路 浩典(こしょうじ ひろのり)について

「絵を描き続けることが人生そのもの」

古小路浩典は、四肢麻痺という逆境を乗り越え、口に筆をとって独自の世界観を描き続ける画家です。1963年、宮崎県で生まれ、中学3年生の時に器械体操の事故で重傷を負いましたが、口と足で描く画家たちの存在を知り、絵筆をとる決意をしました。

人生を変えた絵画への挑戦

洋画家の先生との出会いをきっかけに絵画への情熱が芽生え、画家になるという目標を定めました。個展開催をきっかけに、30代で東京での一人暮らしを決断するなど、積極的に活動を広げています。

未来への想い

古小路は、「芸術の力が希望を与える」と信じ、創作活動を続けています。その作品と人生は、障がいを超えた生き方の素晴らしさを伝えています。

展示作品一例

「みくちゃんの砂遊び」 油彩画  古小路 浩典 (東京都/口で描く画家)

「みくちゃんの砂遊び」 油彩画
古小路 浩典 (東京都/口で描く画家)

会場の様子(過去の絵画展より)

絵画の中心の高さを少し低めの1.35mに統一し、車椅子の方やお子さまでも見やすいように工夫しています。

絵画の中心の高さを少し低めの1.35mに統一し、
車椅子の方やお子さまでも見やすいように工夫しています。

主催者である三菱電機ビルソリューションズ株式会社様の想い

開催初期は企業による社会貢献活動が一般的でなく、その理由に疑問を感じる方もいましたが、長年の活動により理解を得て、リピーターも増加し、弊社の代表的な活動となりました。
弊社はビル空間で人々が安全・安心・快適に過ごせるよう、ソリューションを提供する企業であり、ビルを利用する様々な人々に意識を向ける必要があります。
絵画展では、社員が普段の業務では接点の少ない車いす利用者の方たちなどを意識し、彼らの目線、動きを体験し、目に見えないバリアを感じる機会とすることで、ダイバーシティについての意識を高める効果もあります。

口と足で描く芸術家協会と会員である画家の皆さんの活動は、画家さんたちの支援や創作活動だけでなく、広く人々に知ってもらうことが重要だと認識しており、弊社の絵画展がその一翼を担えれば幸いです。

訪れる方々には口と足で描いた絵の緻密さや表現の豊かさを感じ、画家さんたちのひたむきな努力や命の輝きに触れ、その存在を知ることで、作品を見る方たちの世界が広がる契機となればと思います。

-口と足で描く芸術家協会については?

画家さんたちの創作活動と自立をサポートし、社会との接点をつくる口と足で描く芸術家協会の活動は、本当に素晴らしく、意義があり、頭の下がることだと思っています。

弊社のこの絵画展の活動に対して多大なるご協力をいただいており、協会のご助力なくしては決して実現できません。
これからも是非ご協力いただきたいと思いますし、弊社の活動が協会の活動の応援になっているのでしたら、互いに良きパートナーとして活動を継続できればと思います。

【主催者概要】

社名
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
代表者
織田 巌
所在地
東京都千代田区丸の内2-7-3
事業内容
昇降機設備、ビルマネジメントシステム等ビル設備の開発、製造、販売、据付、保守、修理等
空調・冷熱機器の販売、据付、保守、修理等
各種ビル設備の監視・制御等、設備管理等ビル総合管理・運営及びコンサルティング
URL
https://www.meltec.co.jp/