スポーツの絵 特集
障がい画家たちが思いを込めて、スポーツをテーマに絵を描きました。
描かれた絵と共に、画家たちのメッセージを併せてご覧ください。
Sports equipment
スポーツタオル No.422
中学生の頃私はスポーツ全般、特に球技が好きでテニス部に入っていました。その時を思い出し球技の道具を描きました。
私のオリンピックの思い出というか、人生に影響を与えた出来事があります。ロサンゼルスオリンピック女子マラソンのガブリエラ・アンデルセンのゴールシーンが大変印象に残っています。フラフラになりながらも棄権せずゴールしたシーンです。子供ながらにも感動した思い出があります。
私も継続は力なりで諦めず、みんなに喜んで貰える、感動を与えられる絵を描いていきたいと思います。
今回私が描いた絵は2枚、競泳と車いすマラソンです。何より点描で描いたと言うことが特別で、自分の中では、かなりのチャレンジでした。
競泳は、バタフライを選びました。選んだ理由として、躍動感と水しぶきの点描での表現が私の中でぴったり合ったからです。大変で、苦労したけど楽しかったです。車いすマラソンのほうは、疾走感と背景の点描の表現にこだわりました。星空のように、広がりと発色がよくなるように頑張りました。2点とも思いが詰まっています。
オリンピックに強い思い入れがあるかというと、今回の2020は何と言っても東京であることが私にとって今までの大会と違うところです。私が生きている間に見ることはできないと思うし、何よりも地元なので、楽しみです。
ポケットファイルとアートダイアリーは、たくさんの画家たちのコラボレーションによって生まれています。
描いた画家たちからの一言と合わせてご覧ください。
ポケットファイル No.155
アートダイアリー No.801
アートダイアリー イニシアル入り No.802
記憶の中で
中学生の頃、初めてあん馬に触った。まだ市や県の大会にはあん馬種目はなかったが、顧問の先生が、高校から古くなったものを借りうけてきた。それは頑丈そうで、四方に伸びたぶっとい鉄の脚が如何にも年代物かを誇っていた。飛びついて中央の取っ手を握ってみたものの何一つ出来ず、力尽きて床に落ちることを繰り返した。それからかなりの時間が過ぎたころ、ようやく危うい旋回が出来たような…随分と古い思い出なので懐かしいばかりだ。
そんな想いから今回描いてみました。あの頃のぎこちなさが勝り、絵にまで現れてしまったようです。
器械体操の経験のある方はご存知だと思いますが、あん馬競技は一見地味に映りますが、一番難しい種目だと言われています。また機会があれば再度描いてみたいと思っています。
一本!
一本背負いが決まる時、それは美しい流れとなり、日本の美のような感じがしています。柔道は自分もやっていたせいか、やはり一番好きな種目です。力強さとスピードを感じますね。
前回の東京オリンピックは小学3年生の時でした。白黒からカラーテレビへと移っていった時代ですね。聖火リレーを見られなかったことが残念でしたので、東京2020では見たいなぁと思っています。パラリンピックも楽しみ。
スマッシュ
卓球の球の強さ、躍動感を表現しました。いろんな方向からくる球を見据えて 難関を乗り超えるような姿をこの絵に込めました。
世界から日本に来られる方々を絵でおもてなし出来たら嬉しいです。
(作品左)He shoots the future (作品中央)車いすバスケ (作品右)バスケットボール
今回、オリ・パラにバスケットをテーマに描いてみました。普通に描くと面白くないので、夏の砂浜で練習をしている場面を一つ描きました。もう一つは、愛犬とロングシュートをする少年を描きました。それとパラリンピック用として車いすバスケを描きました。ゴール下で競り合っているような迫力ある感じが出るようにイメージで描きました。
私自身、パラスポーツ「ボッチャ」というスポーツをしています。テッペンに行くにはなかなか厳しいものがあります。でも、いくら厳しくても、やり続ける事が大事だと思っています。それと応援してくれる人達や理解してくれる人達、色んな人達に感謝です。何事にも、「あきらめない」事です。
この気持ちを込めて、今まで以上に絵の制作やボッチャをしていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします。
飛躍
新体操の動きの中にも、凛とした一瞬の女性の姿と煌びやかさを表現してみたかったのです。また、周囲に金銀のリボンを絡ませたのは、場面の広がりと回しているリボンの動きの広がりを表現したかったのです。
私自身が手足が動かないこともあって、スポーツの絵になると、動かない体を無意識に動かしていて、頭の中ではその競技を行っている感覚を何度か味わいながら描いていました。オリンピックでも自分が競技者の気分で観戦して、また迫力ある絵に繋げたいと思っています。