共生社会の実現に向けて
両手の自由を失った障がい画家の絵画展を開催
「絵画展 口と足で表現する世界の芸術家たち」(入場無料)
開催期間中は大阪府在住の画家 森田 真千子が実演予定
口と足で描く芸術家協会(以下MFPA)所属の、世界の口と足で描く画家たちが描いた絵画作品を展示する絵画展を、三菱電機ビルソリューションズ株式会社様(以下敬称略)主催にて、2024年11月28日(木)から30日(土)まで金沢パークビルにて開催いたします。
絵画展にて実演中の口で描く画家 森田 真千子 (大阪府在住)
MFPAに所属する画家たちは、両手の自由を失いながらも、口や足に筆をとって絵を描いています。
本絵画展では、その作品を通じて、皆さまに感動と共感をお伝えいたします。
1992年の開催当初から、MFPAは協賛してきました。
この絵画展の始まりは、1991年に遡ります。
三菱電機ビルソリューションズ株式会社(旧、三菱電機ビルテクノサービス株式会社)は、1991年に研修施設である「教育センター」の宿泊施設に掲示するため、MFPAに所属する画家が描いた絵画を購入しました。
手の自由を失った世界各国の画家たちが、口や足に絵筆をとって懸命に描いた絵画を鑑賞した同社の社員たちは、描かれた一点一線からひたむきな生命の息吹を感じ、大きな感動を受けました。
1992年、近隣の方々にも鑑賞していただこうと初めて同施設で絵画展を開催。
ご来場の皆様から大きな反響を頂戴したことから、さらに一人でも多くの方々にご覧いただきたいと思い、日本各地で開催してきました。
初回開催時から、同社の社員やその家族などのボランティアで運営を行いながら継続開催し、これまでのべ291回開催、来場者総数は約826,700人にのぼります。
絵画展の目的は、口と足で描く芸術家たちの存在やその絵画作品を広く知っていただくことで、障がい者への理解や共感を促進し、共生社会の実現の一助となることです。
これまでの来場者やボランティアの声から、絵画を通じた感動や共感が広がり、個々の生活や人生にポジティブな影響を与えていることを実感しています。
【開催概要】
展示作品一例
「森」 油彩画
森田 真千子 (大阪府/口で描く画家)
これまでのご来場者や運営スッタフの声
・ 自分も何かできるかもしれないという勇気をもらいました。
・ 自分の人生は自分で動いてつくっていくものだと、改めて自分を省みる良い機会になりました。
・ 強い生命力にあふれた絵を見て、とても豊かな気分になりました。
・ 困難の中でもとても前向きな人生を生きる姿に大変感動しました。
・ 長い年月継続し開催されていると聞いています。多くの関係者の想いを感じました。
・ この絵画展を通して、地域の皆様の声を伺えることも大きな励みです!
会場の様子(過去の絵画展より)
絵画の中心の高さを少し低めの1.35mに統一し、
車椅子の方やお子さまでも見やすいように工夫しています。
主催者である三菱電機ビルソリューションズ株式会社様の想い
開催初期は企業による社会貢献活動が一般的でなく、その理由に疑問を感じる方もいましたが、長年の活動により理解を得て、リピーターも増加し、弊社の代表的な活動となりました。
弊社はビル空間で人々が安全・安心・快適に過ごせるよう、ソリューションを提供する企業であり、ビルを利用する様々な人々に意識を向ける必要があります。
絵画展では、社員が普段の業務では接点の少ない車いす利用者の方たちなどを意識し、彼らの目線、動きを体験し、目に見えないバリアを感じる機会とすることで、ダイバーシティについての意識を高める効果もあります。
口と足で描く芸術家協会と会員である画家の皆さんの活動は、画家さんたちの支援や創作活動だけでなく、広く人々に知ってもらうことが重要だと認識しており、弊社の絵画展がその一翼を担えれば幸いです。
訪れる方々には口と足で描いた絵の緻密さや表現の豊かさを感じ、画家さんたちのひたむきな努力や命の輝きに触れ、その存在を知ることで、作品を見る方たちの世界が広がる契機となればと思います。
-口と足で描く芸術家協会については?
画家さんたちの創作活動と自立をサポートし、社会との接点をつくる口と足で描く芸術家協会の活動は、本当に素晴らしく、意義があり、頭の下がることだと思っています。
弊社のこの絵画展の活動に対して多大なるご協力をいただいており、協会のご助力なくしては決して実現できません。
これからも是非ご協力いただきたいと思いますし、弊社の活動が協会の活動の応援になっているのでしたら、互いに良きパートナーとして活動を継続できればと思います。
【主催者概要】