画家のアトリエ ~インタビュー、ニュースから画家の素顔をご紹介~

  • グループ展に向けて
    Vol.1 やらないで後悔するより、やってみて後悔する方がいい。
    Vol.2 参加メンバーに裏原宿の空気を感じて欲しくて、みんなで下見に訪れました。
    Vol.3 絵を描くことは「好き」を超えた特別なもの
    Vol.4 [特別編]グループ展開催、直前インタビュー
    Vol.5 たくさんの出会いを楽しんだ、初めてのグループ展


  • 青春の激しさと、人生のぬくもり 水村喜一郎

    生きるよろこび 牧野文幸

グループ展に向けて

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古小路浩典 プロフィール 画家5人によるグループ展「口で描いた世界」
首都圏在住の古小路さんと梅宮さんは、先輩・後輩であると同時に、日頃からお互いを刺激し合う関係だとか。そんな二人が、絵への思いとグループ展に向けた意気込みについて語り合いました。
梅宮敏明 プロフィール
Vol.3 絵を描くことは「好き」を超えた特別なもの。
絵を描いていなければ得られなかった、たくさんの出会い
古小路  僕はリハビリの一環として絵を描きはじめたので、はじめは「絵が好き」というより「途中で辞めたらカッコわるい」という思いで続けていた面もありました。それが、いつのまにか30年以上描いているわけで(笑)。たぶん、描き続けるうちに、単なる「好き」を超えた特別なものになってきたのだと思います。
梅宮  僕も、実は絵が好きではじめたわけじゃありません。自分にできることを探して、ツインバスケットボール等いろんなことをやってみる中で、たまたま出会ったのが絵を描くことだった。ただ、どれも長続きしないのに、なぜか絵を描くことは続いていますね(笑)。家族をはじめ、支えてくれる人がいたこともありますが、協会の紹介で古小路さんに出会い、いろいろアドバイスをいただけたことも大きいと思っています。


古小路  僕は、興味のある人には「こうしたら?」「あれはどう?」と、厚かましいくらいどんどん言ってしまうんです。だって、仲間がいっぱいいた方が話ができるし、一緒に展示をしたりできて楽しいでしょう?
梅宮  いやぁ、本当に大切な先輩ですよ。続けることで自信が持てるようになったし、大好きなおばあちゃんも喜んでくれるので、「頑張ろう」という気持ちになれます。
古小路  梅宮さんはもちろん、展示会に来てくださった方との交流など、絵を描いていなければ得られなかった出会いはたくさんあります。さらに、自分が描いた絵が商品化され、それを購入してくださる方がいらっしゃる。これは大きな自信になりますね。
もちろん、はじめの頃は気負い過ぎちゃって、かえってうまく描けないこともありました。描くことは、手が動かないことを自覚することでもあるわけで、辛いこともあるし、辞めるための言い訳ばかり考えていたこともありますよ。

梅宮  そうですね、楽しいことばかりじゃないですよね。一つの作品を仕上げるまでにも、気持ちが上がったり下がったりしますもの。最近、点描技法に挑戦しているんですが、描いていると自分がキツツキになったような気がして(笑)、描きあげるまでには相当な根性がいります。
古小路  何事も十年やってみないとわからない、と言われて続けるうちに、だんだん力が抜けてきて、いつのまにか描くことが自分にとって特別なことになってきたんですよね。

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