画家のアトリエ ~インタビュー、ニュースから画家の素顔をご紹介~

  • グループ展に向けて
    Vol.1 やらないで後悔するより、やってみて後悔する方がいい。
    Vol.2 参加メンバーに裏原宿の空気を感じて欲しくて、みんなで下見に訪れました。
    Vol.3 絵を描くことは「好き」を超えた特別なもの
    Vol.4 [特別編]グループ展開催、直前インタビュー
    Vol.5 たくさんの出会いを楽しんだ、初めてのグループ展


  • 青春の激しさと、人生のぬくもり 水村喜一郎

    生きるよろこび 牧野文幸

グループ展に向けて

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Vol.3 絵を描くことは「好き」を超えた特別なもの。
いろんな仲間と楽しい時間を持てるから、それが絵にも表れる

梅宮  僕は、古小路さんの人物画が大好きです。ポストカードなどには可愛らしい絵を多く描いていますが、古小路さんが自分の作品として取り組んだときの、動きのある絵がいいですね。
古小路  かつて器械体操をやっていたからかもしれませんね。動物であれ、人間であれ、動いている瞬間のポーズの美しさ、動きや造形に興味があるんです。だから、モジリアーニのように同じポーズの絵を何枚でも描いてしまう。その点、梅宮さんはいろんな色を使いますよね。
梅宮  そうですね、色や光を意識した作品が多いですね。サッカーや競馬など動きのある絵も好きですが、動きの瞬間を捉えるのは難しい。古小路さんは若い頃体操をやっていたから、その捉え方がうまいのかな。
古小路  子供の頃は、単純にカッコいいと思っていただけですけど(笑)。
梅宮  僕も体操を描こうと思ったのだけど、あまりに難しくて。カタチだけなら真似できるけど、周囲の空気をいかに描くかが重要だと思うので、それが難しい。
古小路  確かに、描いているうちに「なんか変だな」と思うことはあります。例えば、重みが足りないとか。人は立っているだけでもどこかに体重がかかっているわけで、その重心が表現できないと違和感があるんです。そうしたことは、本を読んだりして学んできました。
梅宮  絵を描く以外でも、古小路さんの生活はとても参考になります。今は家族と一緒に生活していますが、いずれは僕も一人で暮らしていこうと思っていますから。
古小路  東京での一人暮らしも10年を越えましたからね。地元の友達から声がかかればバーベキュー・パーティにも行くし、フリーマーケットにも参加します。ビアガーデンやカラオケも好きですよ。その一方で、僕らが自立して生活していくためには環境づくりが重要ですから、自らケア・サービスの会社を立ち上げました。
梅宮  本当に多彩で、いろんな面で尊敬しています。アトリエに閉じこもっているタイプではないので、それが絵にも表れるのでしょうね。
古小路  梅宮さんがどんどん追いかけてくるから、僕も安穏とはしていられませんよ(笑)。でも、追いかけてくれる人がいるのは嬉しいことです。地元の友達は大切だけど、絵の話はできないし。幅広くいろんな仲間がいるのは幸せなことだし、今はとても充実しています。

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