
展覧会を開催した
中正紀念堂(蒋介石記念館)前
古小路さんのアクティブな行動は、国内にとどまらない。
昨年は、台湾で開かれた協会の画家ミーティングに参加。台湾、韓国、香港、中国から集まった画家と交流するとともに、記念展覧会の開会式に出席し、またプロの画家や美術の大学教授から技術を学ぶワークショップを受けた。
「仲間たちと夜遅くまで語り合い、大いに刺激を受けました。この経験をここだけで終わらせたくない、次につなげたい、という思いから、自分たちでグループ展を企画しようと思い立ったんです。みんなも同じ思いだったので、帰国後、会場探しに奔走しました。

展覧会オープニング式典
正直に言えば、僕らはいつも『清潔感のある絵』を求められている気がします。だから自主企画として開催する今回のグループ展では、ちょっと遊び心のある、元気な絵に挑戦したいんです。そこで会場は、若者たちで賑わう原宿の裏通りにあるギャラリーに決めました。いつもの展示会とはまったく違いますから、リラックス感のある楽しい展示会にしたいですね」
会場となるアート・ギャラリーは、絵を飾るだけではもったいない自由な空間だ。そのポップな空間に、首都圏のみならず、長野、新潟、大阪から5人の画家たちが結集する。いったいどんな展示会になるのか。いちばん楽しみにしているのは、企画者である古小路さん本人なのかもしれない。

ワークショップの様子 ホテル近くの公園にて