1950年5月生まれ。
生後3ヶ月で脳性マヒと診断された。
10歳の時に兄嫁から絵を習い、口で描くことを始めた。
14歳で入所した施設では4時に起き、両手が使えないから、時間をかけて朝食を自分で食べ、学校へ行った。やがて宗教に出会い、心の救いと友人を得、忍耐を学んだ。
絵画は、16年間研究所に通い、学習を重ねた。初めは口で描いたが、長年酷使した体のためにと助言にそい、現在は足で描いている。個展の開催多数。
私は子供の頃から絵を描くことが大好きでした。
母に早く旅立たれたために、兄嫁に介護をお願いしました。けれども、そのことが私にとって絵を描く喜びにつながりました。なぜかというと、兄嫁の家族は画家一家だったからです。
子供の頃はそれで良かったのですが、施設に入ることによって辛い日々を送りました。しかし、そこでも絵画クラブに入って絵を描いていました。そのことがきっかけになり、協会の存在を知りました。
現在は、東京で一人暮らしをしながら絵を描いています。
一人暮らしと言っても手が使えないので、ヘルパーさんやボランティア、それから絵を描く友達などなど、沢山の人に支えられながら暮らしています。可愛い猫も我が家の大切な家族です。
協会から奨学金を頂くことによって、しっかり家庭教師の先生に教えを受けながら、あちこちで個展を開くことが出来るようになりました。沢山のお客様から喜んでいただいています。本当にうれしく思います。
私の人生の中で、絵を描くことが出来て本当に良かったと思います。
これからは、協会のお手伝いが少しでも出来るようになったらいいなと思っています。