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水村 喜一郎    千葉県   口で描く

1946年7月東京都生まれ。

9歳の時に高圧線で感電し両腕を肩から失う。不自由さを伴いながらも、先生や友人たちの温かい応援を受けながら、手の代わりに口と足を使って生活の全てにわたり何事にも果敢に挑み、自助の精神を貫き通した。

小さいころから画家を夢見て、事故後すぐ口に筆をとり、14歳の時から油絵を描き始める。17歳の春に初めて公募展に入選。これを機会に油絵への情熱が高まり、創作活動に打ち込む。

静寂と安らぎを宿す世界を独特の美しさで描き、「描く詩人」といわれ、技術とその絵の持つ力は傑出している。

2013年5月、長野県東御市に自身の作品を集めた「水村喜一郎美術館」を開設。同年8月には、天皇皇后両陛下(今の上皇上皇后両陛下)が来館されたことでも話題になった。



水村喜一郎美術館サイトはこちら

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協会に参加して

この協会に参加したのは、少年時代でした。17歳の頃だったと思います。はじめは奨学金給費生でした。病気や怪我、あるいは生まれつき両手の使えない人達が世界に多くいる事を知りました。そして、身体の使える機能、つまり口かあるいは足で絵を描いている画家達を知りました。

ドイツの口で描く画家A.E.シュテッグマン氏が仲間と一緒に協会をつくり、原画をカレンダー・ポストカード等の複製にして販売して、自分達で助け合って生活しようというものです。僕も奨学生として、絵やその他さまざまな勉強が出来ました。そしてその後、会員となって生活及び奨学生への援助を仲間の一員として、絵の仕事をしています。絵葉書、カレンダーなどの販売で成し遂げられるものです。

 

<略歴追記>

マツダ賞をはじめ、美術界では重みのある賞の受賞を続けている。

1981年には主体美術会員に推挙された。

公募展の入選、受賞、個展の開催は多数。

現在、主体美術協会会員、日本美術家連盟会員

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