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細貝 信和    広島県   足で描いた

1961年6月広島県生まれ。

仮死状態で生まれ、間もなくひどい黄疸に罹り、これが1ヶ月以上も続いた。3、4ヶ月しても首がすわらず、脳性小児マヒと診断された。両腕は全く使えず、歩けないが、かろうじて両足を動かすことができた。

3歳ぐらいから自然に足で全てのことを行うようになった。

足でのお絵かきは子供の遊びとして始めた。養護学校高等部在学中に美術クラブに入り、油絵とデッサンの基礎を学んだ。卒業後、本格的に著名な画家より個人レッスンを受けた。正統な絵画の基礎訓練を経て、才能を伸ばしていたが、2004年6月没。

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私の思い

私にとって絵を描くことは、私という人間がこの世に存在した足跡を残すことであり、社会と関わることでもあり、なにより生きる糧です。

また、今後、私がどのような作品を描いて行きたいかといいますと、ピュアで深みのある色彩の絵、キラキラ光るような絵を描いて行きたいと思っています。

 

そんな私にとって協会は、絵を描き続けるために無くてはならない大きな存在です。もし、協会の奨学生として認められていなければ、絵は続けて来られなかったと思います。

それは経済的支えと言うだけでなく、精神的な支えにもなっていると言う意味です。自分の作品が出版物となり商品となることが、とても励みになります。

 

絵を描く以外の活動としては、地域の福祉活動に積極的に参加しています。具体的には、リフト付きワゴン車による車椅子の移送サービスの運営に参加したり、バリアフリー促進活動に参加しています。その他、インターネットを通じて健常者の友人と交流もしています。

 

上記は、2003年に細貝が書いた文章です。

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