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  水村 喜一郎
  千葉県
  口で描く
1946年7月東京都生まれ。
10歳の時に高圧線に誤って触れ、両腕を肩から失った。 以後、手の代わりに口と足を使い、生活の全てにわたって何事にも果敢に挑み、自助の精神を貫き通した。
14歳の時から口に絵筆をとって描き始めた。
17歳の春に初めて公募展に入選。 これを機会に油絵への情熱が高まり、素晴らしい上達を遂げた。
以後、マツダ賞をはじめ、美術界では重みのある賞の受賞を続け、1981年には主体美術会員に推挙された。
これまでに公募展の入選、受賞、個展の開催は多数。

自立した生活

僕は子供のころに両手を失いましたが、学業、スポーツ、絵等何にでも口と足で挑戦してきました。生まれつきの性格でしょうか、僕は落胆する前に無意識に闘いを求めていたようです。
受傷以前から絵描きになりたいという気持ちを持っていたので、その気持ちは変えずに過ごしてきました。そして、17歳の時に協会が奨学金を払って僕の勉強を助けてくれました。
それは昨日のことのように今も深い感動を持って思い出します。 26歳の時、協会の会員となり、将来への不安と欠乏から解放されました。
協会は、障害者の相互扶助、自立を目指しています。自分たちの描いた絵で、自分たちを助ける。自立、この精神は尊いと思います。ただ援助だけを受けるのとは違い、生活実感があります。 この中から、僕は宿命に立ち向かうことを学びました。
そして、どんな状況においても、自身に妥協することなく、自分の選んだ芸術の道を極限まで追い求めことができるのだと思います。

静寂と安らぎを宿す世界を独特の美しさで描く
         
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