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牧野 文幸
岡山県
口で描く
昭和41年1月29日 富山県魚津市生まれ。岡山県倉敷市在住。
昭和57年8月 16才(高校2年生)のとき、水泳部のスタート練習中、プールの底に頭部を強打。第4頸椎を脱臼し全身マヒとなる。
昭和58年11月 1年3カ月の入院・リハビリの後、岡山県立倉敷天城高校に復学。
昭和60年 同校を卒業。リハビリの療法士の勧めで、口による描画を始める。
昭和63年 口と足で描く芸術家協会に所属する。
平成8年 倉敷市文化振興財団に作品を寄贈。倉敷美観地区内にある倉敷館観光案内所に展示される。
平成13年2月 日本習字教育財団・成人部(漢字部)に入会。
平成16年1月 教授免状を取得。
平成23年6月10日〜7月18日 倉敷加計美術館にて個展「生きるよろこび」を開催。
展示作品から5点選び、協会出版社が絵はがきを製作しミュージアムショップで販売。売り上げの一部を、東日本大震災の義援金に寄付。
平成23年 児島 虎次郎生誕130周年記念展「虎次郎 素描(デッサン)のすゝめ」ポスターロゴを制作。
開催期間:12月3日〜12月25日 於:加計美術館
平成23年・24年 医学書院 理学療法ジャーナル/「とびら」欄の掲載作品を担当。
平成24年 東日本大震災 ダイレクトチャリティ展 ポスター用副題ロゴ・一本松挿絵を制作。 開催期間 3月9日〜3月20日 於:加計美術館
絵画制作の傍ら、同協会の巡回展会場にて実演、また、地元の学校や公民館などでの講演活動を行う。

生きるよろこび

 何もすることが見つけられず、ただ時間をやり過ごすだけの日々。漠然とした焦燥感に追いかけられるなか、リハビリの先生から勧められて「描くこと」を始めました。
 それは、大きく抜け落ちていた何かを補完し、やがて、「生きること」と同等の意味を持つものとなりました。「描くこと」と出会えたことで、「死んでいないだけ」の人生が「確かに生きている」と言えるものへと昇華したのです。
 協会に所属することで、自身の絵が製品として世に送り出されるという喜びも得られるようになりました。もちろん、自分の作品を採用したものが、きちんと売れたのかどうかという厳しい評価もついて回りますが、そういった緊張感を持った環境で製作することが、さらなる向上心に繋がってくれているのです。
 時には、製作に没頭するあまりに体調を崩してしまうこともあります。しかし、「生きること」への渇望は、それにも増して、私を「描くこと」へと力強く誘(いざな)うのです。
 世の中には、自分の存在意義を見出すことができないまま暗い闇へと迷い込んでしまい、明日への希望を失い欠けてしまっている方々が、少なからずいることと思います。私が、「描くこと」と出会い「生きること」の意義を見つけられたように、微力ながらも、私達の絵画がそういった方々の明日への光を見つけるための、きっかけの一つになることが出来るならと願わずにはいられません。
 これからも「生きること」を続けていくにためは、大勢の人たちの善意の支えに頼らなければならいのである、ということを決して忘れる事はないでしょう。
 ご購入くださった皆様に喜んでいただけるように、少しでも良い作品を創り出すため、仲間たちとともに切磋琢磨し続けたいと思っています。
 今後とも、宜しくお願いいたします。

生命感あふれる絵を目標に、様々なスタイルの絵を描く
         
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