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木村 浩子
沖縄県
足で描く
1937年10月生まれ。
1歳になった直後の高熱のために脳性小児マヒとなり、言語障害、両手右足硬直の重度障害者となった。
長い施設での生活を経て自立を目指し、18年間使わなかった足を訓練し、自分の足で立った。
次には僅かに動く左足で文字を独学し、習得。可能性を求めて足での短歌、編み物、水彩画など次々と挑戦し、絵画に生きる道を見出した。
1985年、誌画集「わらべ その詩」を自費出版。
1991年にはスペインで、1995年にはアルゼンチンで個展を開くなど、活動は国内だけに止まらず海外でも活発。
現在は沖縄で「土の宿」を主宰している。
「私の世界」
私は口と足で描く芸術家協会に所属してから、30年余になります。私の幼いころの日本はまだ、福祉という言葉さえもなく、私たち障害者は学校にも行くことができませんでした。したがって、正式に絵画について学んだ経験は私にはありません。
私にとって絵を描くことは、私の存在そのものです。一人で歩くことも座ることも出来ない私は、唯一動かせるのは左足先だけです。そのため、風景などのスケッチは出来ません。でも、内面にある「私の世界」は描けます。人間はすばらしい可能性を持っています。その内の一人の私が、今ここに生きているのです。
そして、私はこよなく平和を愛しています。平和でないところに、すべてのことは考えられず成り立たないからです。芸術も福祉も、また私の存在すらも無になるからです。今を生きている私に出来ることは、それは平和を愛し創造する「私の世界」を描き続けることです。私の絵はソフトなものばかりです。幼い子供たちや小さな草花、生命を宿す樹木などなど描く素材は山とあります。私は生きている限り、自己表現の可能性とそのための絵筆を捨てることは出来ません。
最後に協会に所属している多くの国の芸術家と共に、それぞれの想いと情熱を表現できる、私たちの協会を誇りに思います。
日本 沖縄 木村浩子
2007年2月15日
土に一番近い野の草花や、人の優しさを感じさせる童画、俳画が中心
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