私にできる唯一のこと
私は高校2年生の時、秋の運動会で首の骨を折るけがをして、手足の自由を失いました。
ずいぶん昔のことゆえ、リハビリなどもなく、身の回りのことは何もできません。
しかし、たった一つ、神は私に絵を描くことを残して下さいました。
私は、このことをもって生きる証にしたいと思っております。
描くスピードは健常者に比べて何倍も遅いですが、描いている時間はだれにも負けません。
遊ぶことも、人との付き合いも、身の回りのことも何もしなくていいので、ただひたすら絵を描くことに没頭しております。
だいぶ歳もとってきたし、何も残すものがありませんが、1枚でも、自分の納得いくいい絵を残したいと思います。
これは、絵に対する自身の思いを、2003年に井上が書いた文章です。
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