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大石 順教  京都府  口で描いた

1888年3月大阪府生まれ。

4歳で京舞の世界に入り、11歳で名取りを許される。17歳の時、養父に両腕を切り落とされる。

19歳から旅回りの一座に入り、カナリアがくちばしで雛を育てる姿に教えられ口筆を覚える。無学無教養を恥じて独学で字と絵を習得。

43歳から障がい子女の教育養護を志し、45歳の時に出家得度。さらに、46歳の時から京都山科に障がい者福祉相談所を設けて障がい子女と共に生活を始めた。67歳の時、口筆写経が日展に入選。77歳の時に障がい者いこいの家を建立。自ら両手が無い身でありながら、障がい者の社会復帰に半生を捧げた。1968年4月没。


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口に筆とりて書けよと教えたる

  鳥こそわれに師にてありけれ

 

学ばざる身なれど文字を書くという

  そのよろこびを口に筆かむ

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