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石原 生美夫    神奈川県   口で描く

1952年12月神奈川県生まれ。

1971年3月、高校卒業後、交通事故によって頚椎圧迫骨折を負い、四肢マヒの障がい者となった。

6年余の闘病生活の後、神奈川リハビリテーションセンター(七沢更生ホーム)に入所。そこで、口と足で描く芸術家の存在を知り、どん底の暗中模索の人生に希望を見出した。リハビリを兼ねて描画に励み、日美絵画研究所(通信油絵講座)において、絵画の基礎を習得。画家としての自立をめざす。

1984年より、地域の障がい者とのグループ展「グループ完『輝く生命の絵画展』」を毎年開催。その代表も務める。

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一枚の絵

頸椎を骨折、四肢マヒで寝たきりの闘病生活。いつしか現実を逃避し、夢想の世界に遊び、過去を悔む人生は、どん底をさ迷っていた。そんな春のある日、いつも見慣れた窓際の景色に驚いた。いままで見過ごしていた日常の中に、「自然のすばらしい色の世界」を発見した。その日は不思議に心が躍り、いつの日か、この心境を絵として表現したいと思った。

その後、転院した神奈川リハビリテーションセンターで、口と足で描く芸術家協会と、同会員の「一枚の絵」と出会う。それは将来を模索する一青年の、希望の道標になった。

 

私にとって絵画は、自己表現の手段であり、目的のライフワークである。また社会へのメッセージでもある。願わくは自分の原点である「一枚の絵」との出会いを、今度は私が「あなた」に届けたいと思う。

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